O: 本日はご多用のところお集りいただきありがとうございます。本日は「グレイスで働く女性の座談会-家庭と仕事を両立する働き方-」と題して、家庭を仕事と両立させながら働いている皆さんの声をお伺いしていきたいと思います。それでは、まず自己紹介からお願いいたします。
U: 私は弁護士として入所して1年半が過ぎたころ、第一子を出産しました。出産にあたって産休と育休を取得し、職場復帰して働いています。復帰後はリモートワークも交えながら、仕事と子育て・家庭を両立させています。
K: パラリーガルとして9年勤務した後に出産し、産休・育休を取得しました。育休後は主としてリモートワークをしており、子育てと家事をしながら仕事をしています。
I: 管理部門で総務・労務を担当しています。昨年入籍し、いつか出産もしたいと考えており、その際は産休・育休やリモートワークの制度を活用したいと考えています。
S: 娘が大学入学するまでは短い時間で事務の仕事をしていましたが、娘の大学入学を機に、フルタイムで勤務するようになりました。グレイスでは、家庭の事情に併せて働き方を選択できるので大変ありがたく思っております。
O: 産休・育休を既に取得された皆さんは、どのくらいの期間お休みを取られましたか?仕事をしながら子育てをするのは大変なことも多かったことと思います。実際に産休取得から仕事復帰までの流れもお示しいただきながら、どのような経験になったか教えていただけますでしょうか。
U: 弁護士として働き始めて約1年で妊娠したことがわかったので、すぐに事務所に伝えました。産休を2ヶ月取り、産休後すぐに10ヶ月間の育休に入りました。妊娠がわかって以降は新規の受任を止め、担当案件を解決することに注力しました。私の担当案件は離婚事件と不倫慰謝料請求事件が大半だったので、産休に入るまでに約半年間で多くの案件を解決することができました。案件の引継ぎは責任をもって行いたかったので、しっかり準備をしました。まず、後任の弁護士のために、引継ぎ対象となる全案件について引継ぎ事項をまとめた書面を作成しました。また、クライアントに対しては、電話で事情を説明した後、希望される方には後任の弁護士と共に事務所で面談して引き継ぎました。入念に引継ぎを行ったので、産休に入ってからは出産と子育てに集中することができました。
K: 主として交通事故事件を担当するパラリーガルとして勤務した後、第一子出産に伴って産休を取得しました。できる限り仕事に出ていたかったので、妊娠後も体調が許す限り基本的に事務所に出て働いていました。出産の約2ヶ月前から産休をとり、その後すぐに育休に入りました。私はとにかく仕事が好きなので、育休は短めにして早めに復帰し、育休明けからはリモートワークで業務を行いました。
I: 仕事に集中する期間、家事・子育てに集中する期間とメリハリをつけて働くことができるので、中途半端になることなく全力投球できるのがいいですね。私も今は仕事に全力投球ですが、子供ができた場合など家庭の事情に合わせて働き方を選択できる点は大きな魅力に感じます。
O: 育休明けから仕事に復帰し、弁護士としてお仕事に取り組まれていますが、実際に取り組んでみての感想をお聞かせいただけますか。子育てとの両立で悩まれることなどもあったのでしょうか。
U: 育休明けで弁護士の仕事に復帰しましたが、事務所の理解もあり、無理なく持続可能な形で仕事をすることができています。出勤日の流れとしては、子供を保育園に預けてから事務所に出勤して仕事をし、18時までには事務所を出て保育園にお迎えに行っています。帰宅して夕飯を作り、子供の世話をして寝かせるまでが家事の時間ですね。
私は事務所と相談をして、毎週平日のどこかに休みを取る勤務形態にしていただいています。常に週5日働きながら万全の家事を行うことは大変難しいことですが、平日に休みを取れる勤務形態であれば家事や育児にしっかり取り組むことができます。
また、グレイスはリモートワークの環境が充実しているので、子供の急な発熱などの際は事務所に出ずに自宅勤務に変更していただくこともあります。事情を説明して相談すれば柔軟に対応していただけるのでありがたいです。
I: 育休明けからすぐに受任を進めて弁護士として事件処理をどんどんこなしていらっしゃいましたね。
U: 直属の上司の弁護士も子育てに理解があり、積極的に調整を行ってくださったので心強かったですね。新件相談から受任して事件処理を行うことが弁護士の仕事なので、復帰直後の担当案件がない段階ではスケジュールを見ながら新件相談を優先的に配点していただいたのはありがたかったです。もっとも、担当案件数は常に顧客管理システムで確認されていて、子育てとの両立に過度な負担とならないように配慮していただいています。
O: グレイスでは顧客管理システムで担当案件数や進捗状況を確認できる体制が整備され、各弁護士の先生方の状況が可視化されているので、子育て中の女性弁護士にとっては心強い環境ですよね。
O: Kさんは育休直後からリモートワークに入られたとのことですが、ご自宅ではどのような形でお仕事をされていたのでしょうか。
K: 事務所から貸与されたノートPCとモバイルモニターを使用して仕事をしています。顧客管理と資料保管はクラウド上で行っているので、案件情報へのアクセスに不便はありません。紙のファイルではなくクラウド上の資料を使用することについては、不安はありましたが慣れてしまえば特に問題はありませんでした。また、所員との連携についてもチャットツールを利用して随時連絡を取り合うことができるので、不都合は感じていないですね。事務所への往復の移動がなくなった分、家事と子育てに時間を充てることができて助かっています。
I: グレイスでは日頃からチャットやクラウドツールを活用しているので、リモートワークへの移行はしやすい環境ですよね。日頃から所員間でもオンライン会議を気軽に行っているので、自宅にいても仕事上のコミュニケーションに困ることはありませんよね。
O: Sさんは子育てを終えて勤務時間を延ばされましたが、働き方は大きく変わったのでしょうか?
S: 末の子供が大学に進学して時間ができたので、これまで以上に仕事に取り組みたいと考え、勤務時間の変更をお願いしました。自分からチャレンジしたいという気持ちを発信すればそれを汲んでくださる事務所ですので、ますます事務所に貢献できるよう自分を成長させていきたいという気持ちでおります。
今は交通事故分野で各種資料の取得や整理、訴訟の書証作成や保険代理店の方とのやり取りを担当しています。フルタイム勤務になることで役割の幅も広がりました。裁判所や損害保険代理店の方々とお話をすることも増え、法律事務所で働く楽しさを感じながら仕事をしています。
I: 弁護士の先生だけでなく、事務局の職員にとっても家庭と両立しながら働き続けられる環境はありがたいですよね。それぞれのライフステージに合わせて柔軟に対応していただいているので、それぞれの段階で自分に与えられた役割に邁進できるという気持ちはよくわかります。
O: 皆さんそれぞれの働き方で、家庭と仕事をうまく両立させながら、ご自身のキャリアを築いていらっしゃるのですね。最後に、グレイスのリクルートサイトをご覧くださっている皆様に向けて、メッセージをお願いいたします。
U: 弁護士として働く中で、仕事と家庭の両立は大きな課題です。ご自身のキャリア構築に悩まれている先生や修習生の皆さんも多いのではないかと思います。私はグレイスで働き、直属の上司の弁護士や代表弁護士と、自身のキャリアについても率直に相談しています。それぞれの弁護士に向き合ってWin-Winの関係を実現しようとする事務所なので、持続可能な働き方が実現できていると感じます。仕事をするときは全力で働き、家庭の時間もしっかり確保して、これからも働く女性としての人生を充実させていきたいと考えています。働く場所を選ぶ際には、働く女性としてどのような働き方をしていきたいか、その働き方は持続可能なのか、就職先で望む働き方を実現できるのかをしっかり見定めてほしいと思います。グレイスは各個人の事情に合わせた柔軟な働き方ができるので、皆様の目指す働き方が実現できるのではないかと考えています。
K: パラリーガルとして専門性を高めながら働きつつ、子育てにもしっかり取り組み、自分の望むキャリアを築いていける環境があります。大学院で学んだ法律の知識を仕事に活かして、弁護士の先生とともにクライアントのために働く経験を積むことができているのは私にとっては財産です。また、出産や育児のタイミングなど不確定要素によって大きく左右されるという点についても、どんなことでも相談できる環境がある事務所であるので、安心して働き続けることができています。仕事も家庭もどちらも両立したい女性にとっては魅力的な職場であると思います。
I: 管理部門で労務を担当していて、産休・育休、リモートワークや時短勤務の方など、さまざまな働き方ができる事務所であると感じていました。今日は実際にそのような働き方を選択された方々のお話を聞くことができ、自分の働き方について考えるいい機会になりました。家庭と仕事の両立は働くすべての女性にとって大きなテーマであると思います。グレイスで働く女性がこのテーマについて自分なりの解を見つけて実践しています。採用活動では事務所訪問の機会もあるので、ぜひご応募いただいてグレイスで働く女性の声を知っていただきたいですね。
S: 事務として働く中で事務所のさまざまな立場の方と接していて感じるのですが、皆さん生き生きと働いていて所内に活気がありますよね。今そういう職場のいい雰囲気を作るのは、今日のお話にあったように、各個人のライフステージに合わせた働き方を選ぶことができて、メリハリのある働き方ができる環境が整っているからだと改めて思いました。リクルートサイトをご覧になっている皆様にも、グレイスの事務所を実際にご覧いただく機会を持っていただければと思います。
O: 今日は実際にさまざまな働き方をされているグレイスの弁護士と女性職員から実体験に基づくお話をたくさん伺うことができました。それぞれの働き方や生き方は最終的にはご自身が決められることですが、グレイスでは各個人の希望に耳を傾けながら、働く皆さんと事務所にとってベストの答えを一緒に見つけていきたいと考えています。リクルートサイトをご覧の皆様にとって、今回の座談会がグレイスで一緒に働くことをお考えいただく一助になればと思います。今日は皆さんありがとうございました。